令和7年度 九州ブロック商工会議所青年部連合会スローガン
継承
会長所信
始めに、私の経緯を説明致します。私は大学卒業後、東証1部上場企業の鹿児島支店に4年間勤務し家業である弊社に戻りました。
当時の弊社は整理整頓もされず当たり前のことができていない環境に加え、財務状況や管理体制の脆弱性等の経営問題に直面し、理想と現実のギャップに悩んでいました。その様な中、小城商工会議所青年部(以下YEG)に入会しました。
平成 24 年度に初めて参加した全国大会沖縄大会においてステージ上で堂々と挨拶される方々の姿に憧れを抱き社業及びYEG活動への取り組み方を改める契機となりました。また、社業においては法人設立を成した祖父が他界し、父が事業を継承していたことで経営者としての考え方・行動をより身近に感じることができ、特に、借入を増やしてでも「従業員とその家族の生活を守る姿勢」や「会社を存続させ挑戦する土俵を築く」ということを目の前で学びました。その後、社業は徐々に好転し、YEG活動においては賛同者が増えブロック大会誘致に繋げることができました。
現在、我々を取り巻く経営環境は原油価格の高騰や歴史的な円安による原材料価格の上昇分を価格に転嫁することが難しく事業の継続が困難な業種業態がある一方で、輸出やインバウンド効果により好景気感を感じられる業種業態が存在しており、二極化が進んでいるように感じます。また、少子高齢化による人口減少と労働人口不足は「発注を頂いても人手不足により受注ができない」等ビジネスチャンスを逃す恐れがあり、深刻な問題と言えます。
加えて近年九州地方では夏の豪雨災害が毎年のように発災しており、刻々と地球環境が変化している状況にあります。さらには、日本全国を見ると地震が各地で頻発しており、中でも令和6年元日に発生した能登半島沖地震では多くの文化や伝統を失いかける危機的な災禍が発生致しました。災禍の跡は色濃く残っていますが、文化や伝統を次代に継承し永続させたいと願う人たちによって復興が着々と進んでおります。
様々な事象の中で私が YEG 活動に邁進できるエンジンは、これまで支えていただいた家族や従業員、単会を始め各地域で活躍されているメンバーで構成されており、燃料として九州ブロックYEGを紡ぎながら繋ぎ支えて下さった先輩方への感謝の念があります。九州ブロックYEGの固い絆は各々のメンバーが先輩方への感謝の念を胸に抱きながらメンバー同士が信頼し合った賜物であると確信しております。悠久のいにしえから未来永劫へと繋ぐ、「今」を生きる私たちが出来る全力で未来に生きる子供達に恥じぬ活動をすることを誓います。
我々YEGは、これまで支えてこられた先輩方の想いに感謝し、これからを担う次代のために未来のイメージを描きながら何を創り・何を繋ぐべきか吟味し歩を進めていく必要があります。世界情勢、日本国内、各地域においても全ての環境の変化が目まぐるしく速く、チャンスは「今」しかありません。時機を捉えられねば後ろ髪さえ掴めない難しい時代だと言えます。このYEG活動を通してチャンスを掴み新たな一歩を踏み出すことが、私たちの子供や孫、その先の代にまで続く心豊かな未来を実現するための第一歩であり、YEGメンバーの心を合わせて歩を進めることが希望あふれる未来へ繋ぐ「継承」であると確信しております。
令和7年度 九州ブロック商工会議所青年部連合会
会長 古賀 正大
運営方針
これから人口減少という社会問題を抱える中で、各地の単会で会員数が減少していくことが見込まれる時代を迎えます。そのような時代に輪番で九州ブロックYEGの運営やブロック大会を主幹し会長を輩出していく単会が臆することなく各地の資源を十分に発揮しPRできることを九州ブロックYEGとして構築していきます。
(1)総務機能
九州ブロックYEGが自立し事務局との連携を円滑に行い単会の負担にならない運営を行います。また、各地で開催される会議や懇親会は現地単会と十分に打ち合わせをして単会の負担を最小限にします。
(2)各種事業伴走支援
ブロック大会の運営を審議可決させた主催者側として主幹単会に寄り添いフォローをしていく。また、各地単会が開催する周年の記念式典や会員大会式典等依頼があれば印刷物の確認からリハーサル確認等は伴走して完璧な式典にするフォローをしていきます。
(3)中期ビジョン
2024 年から施行されたビジョンを更に深堀して様々な課題が発生しても左右されない芯を通していきます。
(4)政策提言
政策提言は連携協議会を活用し九州全域で考えられる社会課題・問題を協議していき明確な提言ができるようになります。また、提言の最終到達点が複数年に掛かる場合はビジョンの中に記載していきます。
(5)ビジネス
現在、九州ブロックYEGに各地単会より多くの出向者を輩出頂いております。これまで商工会議所としての役割として開催していた事業については同様に開催していきます。令和7年度は国際ビジネス系事業と各委員会事業をEXPO事業として開催し一括して行います。
(6)春・秋会長会議
春、秋の会長会議では各地単会会長に集まって頂き、現年度として取組んできたことを次年度に繋げていく単年度制の想いを繋げる事業とします。
(7)各県連会長・各県連代表理事
県連会長と県連代表理事をより親密な関係を構築していくため各地県内の学生との連携を、連携室を創り連携強化に努めて頂きます。
(8)各委員会
役員会・各委員会は年度末に引き継ぎ会議を行い次年度委員会に必ずバトンを渡すことを年度初めより見据えて活動を行います。
九州ブロック商工会議所青年部中期ビジョン・スローガン「SMILE」を基本に「受けた恩は石に刻め、施した恩は水に流せ」の精神を忘れず活動をしていきます。